もやし女の妄想サイトに足を運んでくださっただけでなく
拍手まで送って下さる皆様に、御礼代わりに書いた物。その役目が果せているかは微妙……。

現在学園物でやってます。ファイルの整理をしていなかった為若干数は少ないかと…汗


*小説によって設定まばらです。*

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//侍学園-ほたゆや



侍学園第二校舎…の裏

校舎裏の為あまり人目に付かない上、幾つかの苗木が伸びている
そのお蔭でじりじりと照付ける日光が防げ、時よりそよと冷風が流れてくる…まさに昼寝には最適な場所だ

…そのせいで連日授業をサボる男も居る訳だが


「…良く寝た」

既に昼休み終了の鐘が鳴っている気がするがそんな事を気にする男では無い

それにこうして居る事で在る楽しみがやって来るのだ


「っほたるさん!」

暫くしてぱたぱたと軽い足音と柔らかな気配が近付いて来る

男…ほたるは待っていましたと言わんばかりに声の主を見つめた

「やっぱり此処にいた!授業始まっちゃいますよ!」

「…ゆや」

声の主はゆやと言うほたるの同級生
ほたる達の居るクラス…通称問題児クラスで学級委員を担って居る可愛らしい少女だ

超鈍感な性格な為本人は全く気が付いて居ないが皆少なからず少女に好意を抱いていた…無論、此の男も


「良く此処だってわかったね。」
「ほたるさんの居そうな場所なら大体見当は付きます。さ、行きましょう」

差し出された手に掴まって、此の侭手を繋いで教室に行くのもいいが
ほたるとしてはもっと長くゆやと二人きりで居たかった。


なので速攻拒否

「…やだ。めんどくさい。」
「もぉ…午前中十分寝たじゃないですか。」
「たりない…ゆやも一緒にサボっちゃえば。此処凄い気持ち良いよ?」

「え…きゃっ」

両手で腰を抱えぐいっと引き寄せる
華奢な体は躊躇無くほたるの胸へ預けられた

「ほ、ほた―っ」
「暑くないでしょ?」

逃げられ無い様包み込む様に抱き締めるとほたるはゆやの首筋に顔を埋め、再び夢の世界へ‥



「え、ちょ‥ほたるさん」

微かな寝息が聞こえ始めた頃、漸くほたるが寝てしまった事に気付き慌てて声を掛けるも時既に遅し…

「…もう‥」

深い眠りに入ってしまったほたるに一つ、大きな溜め息を吐くも‥穏やかな寝顔にしょうがないなぁと笑みを零す

「今日だけですよ。」


優しく髪を掻上げるとゆやも涼しげな風を感じながら何時しか瞳を閉じていた


遠くで五限目の始まる鐘の音が聞こえた気が、した



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侍学園A



「ほたるさん、見て下さい!」

じゃんっと言う効果音でも聞こえそうな位嬉しそうな声
眼前に出された黄色い物体に首を傾げる

「…らいおん?」

つぶらな瞳にどっかで見た事のある某ドーナツの形をした丸いタテガミ‥
オレンジと黄色を基準としたソレはぷらぷらとゆやの携帯に繋がって揺れている

「頑張って当てたんです!すっっごい可愛くないですか!?」

「…うん」

勢いに負けて頷く
可愛いと言う以前に、何故らいおん(?)のタテガミがドーナツになっているのかが気になって仕方がない

そんな思考を知る筈も無く、ゆやは笑顔でその物体を見つめる
ゆやの笑顔を独り占めされた気がして、何だか少し、ムカついた

「他にも色々グッズがあるらしいですよ」
「ふ-ん‥」

「あ、それに今度、鉢巻きパンダも出るらしいです!」
「!」

鉢巻きパンダ‥何だかかなり嫌な響きな気がする


「‥ゆや」

「はい?」
「らいおんは良いけどパンダは駄目」
「は」
「絶対駄目」
「で、でも‥」
「駄目」
「う゛‥」

もしも抱き枕なんて出たら最悪だ。彼女の事だから毎晩おやすみのキスをして密着した状態で眠るだろう
たかがマスコットキャラでも鉢巻きパンダは許せない

ゆやは拗ねた様子だったけど都合良く昼休み終了の鐘が響いた。
すかさず手を伸ばして彼女だけに見せる特別な笑顔で立ち上がる

「行こ」

照れた様子で俺の手に掴まり立ち上がる君



でもゆや

もしもヒヨコが出たら大事にしてね



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補足トリビア。
ライオンとはミスドのポンデライオンの事です。
鉢巻パンダは点心を持っているつもりで…実際そんなキャラありませんが(汗)



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抱き締めると甘える様に掏りよって来る


口付けると少し恥ずかしそうな顔をするけど嬉しそうに笑顔で受け入れてくれる



‥此処までは良いんだけどさ…





「遊庵先輩?どうしたんですか?」

「…」

小首を傾げながらゆやは不思議そうに、自分に覆い被さっている遊庵を仰ぎ見ている


放課後


誰も居ない教室


教師(邪魔者)は全員職員会議


ムードもシチュエーションも完璧



…なのに肝心の少女が此では


「…?」

本当に何も解っていないらしく、緊張感の無い表情で瞳を瞬く
この時ばかりは彼女の鈍感さを少し、恨めしく思えた


「……かえろーぜ」

はぁっと軽く溜め息を吐いて伸し掛かって居た状態から身を起こす




まだまだおあずけ状態は続くらしいと一人葛藤する遊庵なのだった


「あ、今日兄様留守なんです。ご飯食べに来ませんか?」

「…おう‥」


‥彼の生き地獄は続く


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ヘタレな男が好きです。
この時はまだ公式な侍学園が描かれていなかったので自分の中じゃ遊庵は先輩でした。(何浪ダヨ)





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