「何やってんの?」 「げ」 「あ、ほたるさん。」 //其処が可愛いんだけどさ‥// ばんっと勢いよく扉が開き、不機嫌を露にしたほたるが顔を出した 「お帰りなさい…きゃっ!」 ずかずかと部屋に上り込むと遊庵の隣からゆやを引き剥がし、胸中に収める 玄関に女モノのローファーが在るのでもしやと思えば‥ 「ゆやに何してんの…?」 「それはこっちの台詞だろっ!ドサクサに紛れて密着してんじゃねぇ!」 折角の二人きりの至福の時を邪魔され一発殴ってやりたい所だが、ゆやが居るため此処は堪える。 代わりに持っていたボールペンがみしっと鈍い音をたてた 「とにかく離れろ!そして出て行け!勉強の邪魔だ」 「…勉強?」 遊庵の言葉と机に広げられた何やら難しい数式で埋まったノートとプリントを視界に入れ、 漸くゆやが此処に居る訳を理解した 「数学‥遊庵先生に教えて貰っているんです。」 抱き締められているせいで見上げる形でほたるに話しかける 上目遣いと照れた表情で話す少女はとても可愛らしい なのでこんな獣と二人きりにするなんて考えは彼の脳内には存在し無い …まぁ、ほたるも人の事言え無いが 「ゆや、数学なら俺が教えてあげる。」 「え‥で、でも遊庵先生に‥」 「ああ…気にしないで良いよ。」 「気にしろよ!」 ごすっ 「…痛い。」 遊庵の投げた消しゴムがほたるの脳天に見事命中 遊庵・ナイスツッコミ 「とっととゆやから離れやがれ‥!」 勉強の邪魔だと言う事よりも、ゆやに抱き着いている事が気に入らないらしい 無理やりほたるを引き剥がすとズルズルと引き摺り部屋の外に投げ捨てた 「終わるまでどっか行ってろ!」 「ヤダ…ゆんゆんと二人きりになんてしたらゆやが何されるかわかんないじゃん。」 お互い一歩も譲らず 気のせいか‥バチバチと火花らしきモノが飛び散っている様だ 「‥あの」 ぴた ゆやの遠慮がちな声に飛び交っていた二人の殺気がぴたりと止まる まさに鶴の一声 「どしたのゆや?」 「あ‥いえ、仲良さそうだなぁと思って。流石師弟ですね。」 ((は?!)) どうやら彼女には二人が親子の様に仲良く会話をしている様に見えているらしい。 喧嘩する程仲がいい‥と言うもののゆやに関して呑み、この二人には当て嵌まらない 「私、そろそろ帰りますね。折角先生も早く帰って来れたんだし師弟(?)水入らずで仲良く過ごして下さい。」 にっこりと嬉しそうに笑うと見当違いな台詞を言う超スーパー鈍感娘(そこが可愛いんだよね) ちなみに遊庵が早く帰宅したのは言う迄も無く、ゆやの為に職員会議・その他色々な仕事をサボった為 硬直する二人に気付く筈も無くさかさかとノートをしまい込み立上がる 「じゃぁ、遊庵先生有り難う御座いました。ほたるさん、また明日学校で!」 軽く手を振り軽やかに去って行く後ろ姿 取り残された二人はあんまりな展開に呆然と立ち尽くして居た END ________________________________ Chisato様、今度こそお待たせしました‥。 予告した通り思いっきりギャグ使用になってます。 この三人はギャグにしかならないので‥。 速攻で書いたので少々文が捩れていますが宜しければお受け取りください。。 2004・10/23
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