最愛の人と結ばれる喜び 手放したくない独占欲 全てを欲するが故に手に入れる事の怖さ 昔の自分では考えられない感情だった そしてそれら全てを与えたのは何の力も無い、無力な少女 //砂漠に水を// 「…ほたるさん?」 皆寝静まり、静寂に包まれた一室 窓から外を眺めていたほたるはその甘い声に即座に振り返った 「まだ‥起きてたんですか?」 「ゆやこそ…」 濡れた髪を掻き上げながら柔らかく笑う 「お風呂行ってたんです‥体冷えちゃって。ほたるさんは?」 「別に‥眠れなかっただけ」 会いたいって… ゆやの事、考えてたから‥ 「‥入っても良いですか?」 遠慮がちに問われた言葉に、ほたるは直ぐに頷いた 願っていた事が突然叶い、無表情な顔とは裏腹に心臓は激しく鼓動している 「ほたるさん?」 おいで‥ 伸ばされた腕は華奢な身体を包み込む様に抱きしめた 「―っ」 驚いて零れた短い悲鳴も、ふいに落とされた熱い口付けに遮られる 「―っん…ふ、‥ん…ぅ‥」 後頭部と頬に手を添え、そっと重ねるだけの濃厚な接吻 自分がこんなに独占欲が強かったとは思わなかった‥否、きっと此の少女のみ例外なのだろう 話していても、二人きりで居ても、触れて居ても‥口付けを交わしていても、 カラカラに渇いた心が水を求める様に激しく少女を欲している 「―ん‥ふっ」 息苦しそうに着物の裾を握り締めるゆやに気付き、ほたるは漸く唇を解放した 「‥ごめんね‥」 俯いた侭黙りこくるゆやに、怒ったかなと思い顔を覗き込んだ 「‥怒ってる?」 「怒って無いです‥嬉しい…」 耳まで真っ赤に染めて最近余り二人きりになれなかったからと呟く ああ‥どうして彼女はいつもいつも一番嬉しい言葉をくれるのだろう そっと抱き締めて少女の温もりを感じ取る。少女もそれに答え、背中に腕をまわして甘える様に縋って来た 湯上がりでほてった体は心地良い温度で‥自分の冷えた感情も溶かし出してくれる気がする 「ゆやは暖かいね‥」 「‥え」 不意に呟かれた言葉にゆやはきょとんとした顔で瞳を瞬いて居る 「ゆやといると凄く暖かい‥独りじゃないって思える。」 「‥ほたるさん」 ほたるの言葉にゆやは嬉しそうに頬を赤らめ、胸に顔を埋めた まるで子猫の様な可愛らしい其の仕草に、一層愛しさが募る 「私も‥ほたるさんの傍に居ると落ち着いた気持ちになれます。」 力強くて暖かくて… 兄様とは違う確かな感情 今の状態がずっと続いてくれれば良いと願う。…けど‥ 「‥私…結構欲張りな人間だったみたいです。」 上目遣いでほたるを仰ぎ見て、悪戯っぽく微笑む 逢えない時は想いが募って、いざ逢うと傍に居るだけでは物足りなく感じてしまう だって折角二人きりになれたんだもの‥ もっときつく抱き締めて貴方を感じて居たい 「いつもいつもほたるさんの事考えてしまいます。 今日も、もしかしたら起きてるかも知れないって思って…ワザと部屋の前を通ったんですよ?」 クスッと笑って恥ずかしそうに照れ笑いをする ゆやの言葉に、ほたるは正直驚いていた もしかしたら一方通行な想いを彼女に押し付けてはいないかと‥少なからず不安を抱いて居たからだ 「ゆや‥」 「はい?」 「ありがとう‥」 包み込んでいた体を更に引寄せ、其の細い首筋に唇を落とす ゆやは僅かに体を震わせていたが、ほたるの気持に答えようとそっと瞳を閉じた つっと舌でなぞり軽く噛付いては吸い出す‥角度を、位置を変えて幾つも幾つも 白い肌に残る薄紅色の小さな"華"は自分だけが咲かせる事の出来る愛の証 「ゆや‥愛してる」 「―っほたるさ…ん、あっ」 甘蜜の様な甘い衝動が押さえ切れない位溢れ出して止まらない 砂地に洪水でも巻き起こった様な満ち足りた気持 「ゆや‥もっと、ゆやを感じさせて。」 「っあ‥!」 折り重なる二つの影を銀色に光輝く満月だけが優しく照らし出していた ______________________________________________________________________________ chisato様、ホント待たせ過ぎてスイマセン‥。 ええと言い訳を少々(汗)ゆんゆやほたのリクだったのに何故ほたゆやの甘甘になっているかと言いますと、 裏リクのほたゆや甘甘とゆんゆやほたがごっちゃになって逆に考えて書いてしまって居た事に 今気がついたからです(ぎゃっ石を投げないで!) すすすいません‥今からゆんゆやほたを書かせて頂きますが又時間がかかってしまいそうです‥。 お詫びと言っては粗末な物過ぎるのですが、此方のほたゆや小説をchisato様限定で捧げます。 ホント馬鹿でスイマセン。ゆんゆやほた、大急ぎで書かせて頂きますので!(土下座)(逃走) 2004.10/13
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送