侍学園

此は侍学園の中でも個性溢れる生徒達の集う教室、通称問題児クラス。
そしてその室内に現在何とも近寄りがたい凄まじい殺気が立ち込めていた
春休み開け当日、一人の男の爆弾発言によって


「どう言う事ですっほたる。」 

「な、貴様いつの間に!」 

「ちゃんと説明しなさいよっ!」 

ぐるりと机の周りを囲まれ皆の殺気の的となっているのはこの問題児クラスの一人である四聖天のほたる。 


「だから‥」 

何度も同じ質問をされ半ばキレかけている 


「俺今ゆやと付き合ってるから。」


ほたるの話によれば春休みの前の日に自分からゆやに告ったらしく一昨日、OKの返事を貰ったらしい 

「にしても以外だなぁほたるがゆやちゃんの事好きだったとは。」

全くだ… ライバルはほたると梵天丸、幸村を除いた野郎供だとお互いに認識していた。つまりほたるはノーマークだった訳だ。
今考えればそこが不味かった。


「で、ほたる。そのゆやちゃんは何処に居るんだ。」 

確かに当人であるゆやの姿が無い。来るのはいつも遅いがほたるの事だから一緒に登校して他の男供に思いっきり見せつけると思っていた。


「ゆや、朝はお弁当作ったりとか洗濯とかで出る時間が不規則だから先行っててくれってさ。」 

残念。とほたるにしては珍しい程残念そうな顔をする。 

((一緒に登校は無いんだな))
ガッツポーズをとる男供だがほたるの一言に顔が引きつる
「まぁ一緒に帰ればいっか。それにお弁当は俺の分もあるって言ってたし。」

ショックが大き過ぎてもはや口も聞け無い。
…とそこへ、ぱたぱたと廊下を駆ける音が聞こえた 


「よかった、間に合ったー。」

勢い良く扉を開け、話の元であるゆやが登校した。いつもと変わらず元気良く挨拶をする。

「おはよう。‥どうしたのみんな?」 

隅っこで固まるアキラ達に不思議そうに首を傾げた。 

「おはよゆや。」 

いつの間にか机を離れたほたるがゆやに抱き付いた。
これにはゆやも驚く。

「ほ、ほたるさん‥おはようございます。」

耳まで真っ赤にしながら恥ずかしそうに挨拶をする。 


アキラ、失神。


そんなアキラを尻目に尚もくっつくほたる。そして催促をする様にゆやにすり寄った 

「お弁当は?」 

「ありますよ、早起きして頑張りました!」

嬉しそうな笑顔で小さな包みを取り出した。

「「…」」 

既に二人の世界と化している状況に最早何も言えない男共… 

取敢えず手を繋ぐ迄は許されたほたるでした…。 

─fin

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ゆやたん受け学園パロ。(死)


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