時々思う。
あんたはまるで太陽の様で

その光を独り占めする事は出来ない存在なのかなって…

空×太陽



「あったかい。」

「そうですね、1月なのに春みたいな天気です。」

ぐっと腕を伸ばしながら気持ちよさそうな顔してる。
おれは違う意味で言ったんだけどな…。

「ほたるさんも寒いのは苦手なんですか?」

「ううん。寒かったらあっためられるし。」

ああ、なるほどって顔でこっち見てる。何でそんなに綺麗に笑えるんだろう…。

「あんたも寒かったらあっためてあげる。」

「えっ、本当ですか?」

また笑った。でもこの言葉の意味わかってないでしょ?

「その代わりに膝貸して。」

「膝?」

今だけなら独り占めして良いよね

ごろんと横になる

「ほ、ほたるさん!」

顔を真っ赤にして慌ててる。ほんと面白い。

「…あったかい。あんたってさ、太陽みたいだよね。」

「えっ?た、太陽?」

「なんか…一緒にいるとあったかい。」


でも独り占めする事は出来ない。手に入れようものなら、そのまま身も心も焦がされてしまうから。

だからいつもいつも下からながめるだけ。

「太陽ですか…。それじゃあ、ほたるさんは空ですね。」

「そら…?」

驚いた。何でって顔で仰ぎ見ると、柔らかく笑ってこう言った。


「何となくですけど。ほたるさんの生き方って自由で掴み所が無い気がして…、すごく羨ましいです。」

「…。」

「あっ、すいません嫌でしたかっ!?」


無言でこっちを見てるおれに、怒ったと思って悲しそうに俯く。

ごめん

そんな顔させるつもりじゃなかったんだけど


「おれ、空なんだ…。」

うれしくてなんて言えばいいかわかんなかっただけで…、


こう言う時は…こう言えば良いのかな?

「ありがと。」

「え…。」

「なんかうれしい。」

ほんとにうれしいって思った。

「そう…ですか?」

「うん。」


…あ、照れた。うん、やっぱこの顔がいい。


「…ほたるさん?」

「…。」

「寝ちゃいましたか…。」

しょうがないなぁとクスリと微笑むと金色の髪をなで上げながらほたるの寝顔を飽きる事無く見つめる。



手に入れる事は出来無くても、傍に居る事は出来る。








だって俺は空で、あんたは太陽だから






                        FIN

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ほた→ゆや甘甘。’→’に甘甘とかあるのか知らないが・・・。
執筆時間約40分。おお、新記録だ!
そろそろバカップルになってきた・・・。
て、あれ?ほたるん…。傍に居るだけで良いなんて、諦めちゃいかんよ。(うるさい




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