雑談





「ゆんゆんってさー」

突然思い出したようにほたるが話し出す

「あ?なんだよ。」


「その年で独身なの?」




ピキ




「てゆーか壬生って全然女っけ無いね。居たとしても歳子みたいなオカシイ奴だし。」

その場に歳子が居たら兎百連弾を食らっていそうな事を淡々と話し続ける…


「壬生に子供が居無いのって、もしかして女に逃げられたから?」



ゴッ




「…痛い。」

「あたりめーだろ。」


遊庵に(本気で)殴られ、痛いと連呼しながら頭を押さえる


「うるせぇな。んなワケねーだろ。俺が独身なのは単に気に入った女が居ねぇだけだ。」

「ふーん」


「なんだよその眼は。あーでも最近おもしれー女に逢ったな…。」





ギク





「ねぇ、それって誰…?」

無表情だがその声には少しの殺気が含まれている。


「誰だっけなぁ…・」


この女っ気のない壬生にこの男の気を引くほどの女と言えば


「確か金髪で鳶色の眼をしてて…」


しかも最近とくれば



「確か鬼の子と一緒にいたな。」



やっぱり




「…だめ」

「あ?」

「ゆやは俺のだから。」

「ほう。ゆやっつーのかあの娘。」


にやっと口元を歪ませる。



「気安く呼ばないで。だいたいゆや人間だよ。壬生は人間嫌い何でしょ。」


「愛にそんなこと関係無いぜ。」

(馬鹿だ…)

「わりーなケイコク。ゆやは俺がもらうぜ」

「気安く呼ばないでってば。それに何勝手に決めてんの。」

「ああ?俺様に何か文句でもあんのか?」

「ある」



「「…」」



両者無言のまま殺気があたりに充満する。

このまま死合でも始まるかという空気。だが意外にもあっさりとそれを破ったのはほたるだった

「あ、もう帰らなくちゃ」

「は?」。

気の抜けた言葉にずるっと肩がずり落ちる。


「お腹減ったし。じゃあねゆんゆん。これ以上ゆやに近づかないでね。」

そういい捨てるとさっさと歩いていった。

「待てこら。」

「何?早く帰んなきゃゆやの手料理冷めちゃうじゃん」

「てめ。やっぱそう言う事か。」

「当り前じゃん。ゆんゆんは敵だから無理だよね…ゆやの味噌汁おいしいのに。」

「このャロ。」

「無駄話してる暇無いから。じゃあね。」

「…」



****



「…おいひしぎ。」

「?…何か用ですか?」

「俺ちょっと外まで出てくるから。」


「…どこへ行くんですか?」

「ちょっと弟子(と一緒にいるはずのゆや)の所までな。」






「…。」


ひらひらと手を振りながら歩いていく遊庵を見送りながらひしぎは軽くため息をついた。




その後遊庵とほたるがどうしたかは別の話で……。

                          ―fin―

_____________________________


遊庵vsほたる→ゆや…。
この組み合わせは個人的に大好きです。
他人の事をまったく考えない分、ゆやにストレ−トにぶつかってくれるので。(ゆや大迷惑v)(ウザ)

最近遊庵ゆやの小説をあちこちで見かけます。やっぱり萌えるからでしょうかvv

2003・8/31
















SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送