小春日和
「ねえ…」
「?なんですか、ほたるさん?」
パタパタとせわしなく動く少女はたくさんの洗濯物をかかえている所だった。
「何してるの…」
「何って…洗濯物干してるんです。今日はいい天気ですからv」
いつも道理の何の脈絡もない会話。
「ふ−ん。それって楽しいの?」
「楽しいですよ!ずっと雨でたまってた物が一気に片付いてスッキリします!」
「へえ…」
淡々とした返事を返しながらふとすぐ横にあるもう一つの洗濯籠に目をやる
「俺も手伝う。」
「へ?」
「何か…楽しそう…。」
「そ、そうですか?じゃぁ、これたたんで貰えますか?」
気まぐれな男の突然の言葉に戸惑いながらも、既に干し終ったいくつかの洗濯物を渡した。
黙々と干す少女とたたむ青年…
ゆやは次の洗濯物を干しながらそっと横目でほたるの様子をうかがってみた。
恐らく初めてのことだろう。かなり苦戦しているようだった。あちこち持っては自分なりに畳んだりくるんだりしていた。
そんな様子がほのぼのとしていて、ゆやはクスクスと微笑んでいた
数十分後…
「ふぅ。やっと終った!」
空になったカゴを抱えながらゆやは満足げに干し終わったそれらを見上げる。
「ほたるさん手伝ってくれて有難うございます。今お茶入れま…」
振り返ったゆやが見たのは柱にもたれながら眠る男の姿だった。
ゆやはそうっと近づいてみた。
「…暖かくて寝ちゃったみたい。」
横には不器用に畳まれた洗濯物。
それらをそっと隅にやると、その隣に静かに座り込んで空を見上げた。
「ほんと、いい天気。」
暖かな日差しの中で、ゆやもそっと目を閉じた
夕方
帰った男たちが見たものは、仲良さげに寄り添いながら眠る2人の姿だった。
________________________
ほたゆや(ほのぼの)!!
になったのか?また無駄に長いきも…(汗汗