日の光が暖かい昼下がり、2人は向かいってお茶をすすっていた。 風が心地良く、ほたるは先ほどからずっと、欠伸を繰り返している。 それでも眠気に逆らうように目を擦りながら首を振っていた。 ゆやはそんなほたるを見て微笑み、 「お茶、淹れ直しますね」 急須を持って立ち上がった。 「待って、ゆや」 名前を呼ばれて、振り返ろうとしたところで、ゆやはバランスを崩してしまい…。 「あっ」 思わず身を堅くした直後、ほたるに抱き締められるように支えられていた。 「大丈夫?」 「は、はい…。有難うございました」 慌ててその腕から離れ、頭を下げる。 ほたるはじっとゆやを見て、すとんっと座り、 「う〜ん…」 少し迷ったように考え込んだ。 ゆやが困惑する前で、無表情のまま悩むように、肘をついた手のひらの中にあごを埋めた。 「どうしたんです?」 不思議そうなゆやを、少し低い位置から上目遣いに見る。 「なんて言うか…」 直感で動くほたるが言葉を迷う、まして考え込むなど珍しい。 「ゆやが見えないと落ち着かないんだ」 直球…、以外の何ものでもない。が、如何せん言葉が足りない。 「…こける、からですか?」 申し訳なさそうに、ゆやは急須を持ち直した。 ほたるもほたるならゆやもゆや…。 この2人の間で円滑に話が進むことは不可能、なのかもしれない。 「そうじゃなくて…」 また悩み込むほたる。 「ほたるさん…?えっと…」 ゆやまで悩み込む状態。 ……………………。 「…ま、いっか」 「え?」 唐突にほたるは言葉を探すのをやめた。 ぐいっとゆやの腕を掴んで引き寄せる。 急須が畳の上に転がった。 「茶なんていいから、俺の目の届くところにいて」 「あ、あの…」 ぎゅっとゆやを抱き締めて満足そうなほたるに対し、ゆやはその腕の中でよく事態が呑み込めないままでいた。   ________________________________________________________________________________________ …… ぎゃ!(奇声) ツツジ様から相互記念に頂きました!ほたゆや!ラブラブ!ゆやたんにぞっこんなほたるん! 小話と聞いたので四行くらいと思いきや、素敵な小説ではありませんか!(感涙・昇天) 管理人は何故か腕萌えしました。。I Love HO・TA・YU・YA!!頭に花が咲いたように浮かれております。 ツツジ様v有難う御座いました! 今後も宜しく御願いいたします。。 2004・11/20
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